Theme Talk 04

多様なキャリア

自らの興味、関心を広げる中で、
それぞれが多様なキャリアを描いていく。

三菱UFJ信託銀行には、それぞれの部署で業務を遂行するなかで生じた興味・関心や実現したいことを、広げていくことのできる環境があります。そこではどのような多様なキャリアが実現されているのでしょうか? 3人の中堅社員に、これまでのキャリアやキャリアアップしやすい環境などについて語り合ってもらいました。

Talk Member

資産運用部(ファンドマネージャー)
2012年入社
政治経済学部卒

入社後、阿倍野支店(大阪)に配属され、個人顧客向けの総資産営業を担当。その後、キャリアチャレンジ制度に応募し、4年目に資産運用部 トレーダー室に異動。7年目に同部のオルタナティブ運用グループに異動し、現在、ファンドマネージャー業務に携わる。

年金コンサルティング部
2014年入社
文化構想学部卒

入社後、長野支店に配属され、テラーとして資産運用相談業務に従事。4年目に年金コンサルティング部に異動した。現在、人事領域のリサーチ業務を担うとともに、金融リテラシー教育普及のコンソーシアムの企画・運営に携わっている。

運用商品開発部
2015年入社
商学部卒

入社後、旧国際事務管理部 デリバティブ事務課(現 日本マスタートラスト信託銀行(MTBJ)デリバティブ管理部)に配属され、金利スワップ等のデリバティブ取引関連の事務を担当。3年目に旧三菱UFJ信託銀行(MUTB)の市場国際部 グローバル企画室(現 MUTB経営企画部 グローバル企画室)に異動し、海外支店の管理やサポート等を担当。その後、ジョブチャレンジ制度に応募し、運用商品開発部に異動し現在に至る。

入社後からこれまでのキャリアを教えてください。

入社後、配属されたのはリテール部門で、阿倍野支店(大阪)で個人のお客さま向けの資産運用相談業務を担当しました。そこでお客さまに資産運用のご提案をするうちに運用に興味を持ったのがきっかけで、3年目にキャリアチャレンジ制度にエントリー。4年目に資産運用部に異動。最初の3年間はトレーダー業務に、7年目からは、オルタナティブ運用を担うチームでファンドマネージャー業務に携わっています。

水野

私も最初の配属はリテール部門。長野支店でローカウンターのテラーとして、個人のお客さま向けの資産運用相談業務を担当しました。そんななか、お客さまに一番近いところで働く魅力を感じつつ、次第により中長期で物事を考えて、企画・実行するような仕事がしたいと思うように。また、世の中に金融リテラシー教育をもっと広める必要性も感じていて、それらを自己申告で伝えていたところ、年金コンサルティング部に異動しました。現在は法人のお客さま向けの人事領域のリサーチ業務を担当するとともに、社内副業で20代に投資思考を広めることを目的としたコンソーシアムの企画・運営を行っています。

上田

私は入社後、MTBJ国際事務管理部 デリバティブ事務課(現MTBJ デリバティブ管理部)に配属となり、市場部門のバックオフィスとしてデリバティブの事務を担当しました。その後、MUTB市場国際部 グローバル企画室(現 MUTB経営企画部 グローバル企画室)へ異動し、それまでの事務とは全く異なる企画を担うことに。海外支店の管理やサポート、海外における新規事業の発掘等に従事しました。その後、キャリアチャレンジ制度を利用して運用商品開発部に異動。現在は、外部運用会社の商品への投資やモニタリング、顧客説明等を担当しています。

上田さんがキャリアチャレンジ制度を利用しようと思ったきっかけは何だったんですか?

上田

市場事務業務を担当していた時は、市場動向や運用についてよくわからず、また企画業務では、海外支店や受託財産部門が何をやっているのかが今一つつかめなかったことから、自ら経験を積んでみたいという気持ちが強まったんです。そこで上司や先輩に相談し、運用会社と顧客の両方と接点を持つことのできる運用商品開発部への異動を希望しました。

キャリアの分岐点となったことは何ですか?

7年目に当時の先輩からファンドの運用を引き継いだことです。ファンドマネージャー業務を一言で説明するなら、ファンドの運用を統括する責任者です。それまではトレーダーの立場で、ファンドマネージャーからの注文を受けて株式を売買していましたが、自らの責任で投資判断を下し、そのパフォーマンスの責任を負うというのは、比べものにならないほど大きなプレッシャーです。しかも、ここ数年はコロナショックやロシアのウクライナ侵攻による混乱など、思いもよらない出来事で市場が変動する事態があり、プレッシャーは最高潮でした。そうしたなかでも責任感や自覚が高まり、プレッシャーを楽しめるようになってきたのは成長だと思っています。

水野

私の場合は、最初に配属された長野支店で毎日のようにお客さまとお話しする中で、お金に対するネガティブな考えや悩み、さらには人生に対する悩みをお聞きし、それに対して自分に何ができるかを考え続けてきたこと。そこでお金に対するイメージをもっとポジティブに変えていきたいという想いが高まったことが大きかったです。今はまさに、世の中に投資思考を広めたり、金融リテラシー教育を行ったり、同じ想いを持つ仲間と一緒にチャレンジしています。また、人事領域のリサーチ業務に携わるなかで世の中のトレンドに多く触れるようになり、自身の社会的価値や人生でやりたいことを日常的に考えるようになったことも、キャリアの分岐点のように思います。

上田

私の分岐点は、先ほど話した「キャリアチャレンジ制度」の活用です。それまでとは全く異なる部署への異動は少なからず不安がありましたが、いざ異動してみたら皆さん優しくサポーティブで、成長を見守ってくださる環境だったので、思い切ってチャレンジしてよかったと思いました。

自律的なキャリアを構築する上で、キャリアチャレンジ制度は本当に良い制度ですよね。希望して資産運用部に異動したとはいえ、最初はリテール部門とは全く異なる業務をキャッチアップするまでは苦労はしましたが……。自分の経験や能力より少し高いレベルの仕事を任せてもらって、悪戦苦闘しながらもその仕事に没頭したからこそ、成長できたと感じています。今は希望した業務ができていて非常に充実していますね。

キャリアアップしやすいと感じる環境、風土について教えてください。

水野

魅力に感じているのは、社会課題に対して何をしたいかを発信する機会があること。私はその機会の一つである社内での新ビジネス公募企画で、「大学生向けの金融リテラシー講座の提供」を提案してそれが選定されて、企画として立ち上げることができました。1回では提案は通らなくて、3回くらい提案し続けてようやくれて(笑)。どうしても世の中に金融リテラシー教育が必要だという強い想いがあったので頑張れました。その後、年金営業部店、本店法人営業部、資産形成推進部といった関係部署と協業することで、2021年度より都内のとある大学にて開講。企画、コンテンツ作成、講師まで一貫して担当しています。

最近は新規事業にチャレンジするカルチャーも醸成されてきていると感じています。私は一昨年、国内の持続可能な森林と脱炭素社会の実現という社会課題の解決に貢献することを目指す「森林ファンド」という事業提案を行い、今はその事業化に向けて取り組みを進めています。信託って事業の幅が広いので、実は新規事業と相性がいいと思うんです。学生の皆さんは、新規事業といえばベンチャーと思いがちかもしれませんが、資本や人材が豊富な大企業での新規事業も面白いですよね。当社であればMUFGグループのブランドや顧客基盤を活用して、レバレッジをかけて事業を育てていけるのですから。新規事業への挑戦はキャリアアップの選択肢の一つだと思います。

水野

確かにそうですね。私が取り組んでいる「大学生向けの金融リテラシー講座の提供」も新規事業の一つですし。林さん一緒にやりませんか?

実は金融リテラシー教育に興味があるんです。将来、ファンドマネージャーをやりながら、講師をやりたいと漠然と思っていました。そのためにはもっと勉強が必要かな。その意味でも、社内研修や自己啓発の支援など学ぶ機会が充実しているのもありがたいですよね。私は会社の制度を活用して、この春から社会人向けの夜間大学院に通学予定で、主にファイナンスやデータサイエンスなど、運用業務に関する金融・財務の領域を勉強します。特にファンドマネージャーは国内外の他の運用会社と比較されるので、常にレベルアップしていく必要があり、継続した学びが必須です。

上田

私は運用商品開発部に異動してから約3年経ちますが、運用会社にまだまだどういう観点で何を聞いたらいいのかやお客さまの質問にどのように答えたらいいのか等、実務でも学ぶ機会が多いと感じています。そのなかで、もっと知りたいこと、やってみたいことが出てきたら、社内トレーニー制度等を利用してその担当部署の業務を経験してみようかなと思っています。この機会に林さんと知り合いになれたので、運用の実務については教えていただきたいです。

私でよければもちろんです(笑)。私は社内トレーニー制度を使って、運用商品開発部に行って学びましたよ。異動しなくて、実際に業務内容を教えてもらえるのがいいですよね。

最後に、今後のキャリアの目標を教えてください。

上田

私の現在の目標は、現在の業務の中で専門性を高めるとともに、異なる視点を持つさまざまな関係者とのコミュニケーションを通じて、物事の考え方を広げながら、お客さまのニーズに沿った柔軟な対応ができるようになることです。

水野

私は引き続き、世の中への金融・キャリア教育の普及に貢献していきたいです。ただ、まだ知らない社会課題はたくさんありますし、まだ知らない当社の業務もたくさんあります。それらにアンテナを張りながら、信託という器を使って、世の中にどのような貢献ができるか考え続けていきたいです。

私はファンドマネージャーの仕事を本業として続けていきたいと考えています。しかし、人生100年時代。この先、世の中も変わるし、自分の興味関心も変わるかもしれません。なので、本業に取り組みながら、いろんなチャレンジをしていきたいです。それが将来振り返った時に、点と点が繋がって線となる。そんな風に楽しみながらキャリアを作っていけたらいいなと思います。